年代・世帯別セミリタイア計画

20代でセミリタイア可能?必要な貯金額や失敗を防ぐコツ・体験ブログまで紹介

20代でセミリタイア可能?必要な貯金額や失敗を防ぐコツ・体験ブログまで紹介

良い大学に入って大手企業に就職し、65歳まで勤め上げるのが成功の道。そんな固定概念はこの10年で徐々に色あせ、働き方や仕事観は多様に変化してきました。

「せっかくの人生、仕事や組織に縛られず自由を選びたい」そんな思いから、日本でも「セミリタイア」を目指す人が世代を問わず増えてきています。

ただし、憧れや勢いだけで計画なくセミリタイアに踏み込むのは失敗の元!特に20代という早い段階でのセミリタイアでは、30代や40代のセミリタイアとは違った注意点も出てきます。そこで本記事では、

  • 20代でセミリタイアするにはいくら資産が必要?
  • セミリタイア後はどのように収入を得ればいい?
  • 20代のセミリタイアではどんなところに注意すべき?

など、20代でのセミリタイアに焦点を当て、セミリタイアの考え方や準備方法などを徹底解説していきます。

管理人

セミリタイア後は収入が大幅に減るわけですから、十分な貯蓄や事前準備、緻密な計画が欠かません。それでは早速、20代セミリタイアのリアルに迫ってみましょう!

セミリタイアを正しく理解する

まず初めに、皆さんはリタイアにはいくつかの種類があることをご存じですか。本記事でご紹介するセミリタイアの他にも、完全リタイア・ミニリタイア・アーリーリタイアなど混合しやすいものがありますので、最初にしっかりおさらいしておきましょう。

セミリタイアって何?

リタイアの一種である「セミリタイア」は、退職後全く仕事をせずに隠居生活を送るのではなく、リタイア後も生活の足しになる程度の簡単な仕事で一定の収入を得ながら生活していくタイルです。

退職後に全く仕事をしない場合は「完全リタイア」と呼び、生活に必要な資金はリタイア前に全額準備して、リタイア後は100%自由に暮らします。

他にも「ミニリタイア」は、1年のうち半年は働いて残りの半年は休むなどの期間限定のリタイアスタイル。世界中をトリップするサーファー、世界の高峰に挑戦しつづけるアルピニストなどが、ミニリタイアのスタイルをとることもあるそうです。

最後に紹介する「アーリーリタイア」は、早期リタイアとも呼ばれ、一般的な定年年齢よりも前に仕事からリタイアすることを指します。

セミリタイアの種類

セミリタイアや完全リタイア、ミニリタイアも通常の定年を待たずにリタイアに踏み切ることから、アーリーリタイアの一種と考えることができますね。

20代でセミリタイアは可能?

セミリタイアに適切な年齢は、一般的に40代~50代といわれています。リタイアまで十分時間があるので、それまでににしっかり資金を蓄えることが出来るのも理由の一つです。

また40代以上であれば、会社によっては定年前にリタイアすると退職金を優遇してもらえる早期優遇退職制度を利用できることも理由の一つかもしれません。

しかし、セミリタイアに必要な資産や収入が確保出来るのであれば、年齢に関わらず何歳でもセミリタイアは可能。実際、若い内から多額の資産を得てリタイアする20代もいれば、セミリタイア後に一定の収入を得ながら必要最低限のミニマルライフを送る20代の方もいます。

ただし冒頭で軽く触れたように、20代の場合ではセミリタイア後の人生はひたすら長く、結婚や子どもの誕生などライフイベントの可能性が多く残っています。セミリタイアまでの資産形成の助走期間も30代~50代に比べグッと短くなりますから、ハードルは決して低いとは言えません。

そんな20代がセミリタイアを達成するには、具体的で緻密なプランと、効率よく資産を増やせるかどうかが鍵となります

セミリタイアまでの準備ステップ

セミリタイア達成までのステップは大きく以下の3段階に分けられます。

  1. セミリタイアの目的と具体的なライププランをたてる
    自分は何のためにセミリタイアするのか。リタイアしてどこでどんな暮らしたいのか。リタイア後はどんな仕事をどのくらいしたいのかなど。
  2. セミリタイアに必要な資産を把握する
    セミリタイア後の生活費はどのくらい必要なのか。セミリタイアまでにいくら貯金すればよいのか。リタイア後はどのくらいの収入を見込めるのか。
  3. 資産構築のためのプランを決め、実行する
    資産を何年でいくらに増やしたいのか。目標貯蓄額を達成するにどのような方法で資産を運用するのか。

では、それぞれのステップについて、次の章で一つずつ詳細をご紹介しましょう!

1.セミリタイアの目的と具体的なライフプランを描こう

実力主義に基づく新しい会社方針やネットビジネス等での成功で、若くからまとまった資産を築く人も増えてきました。中には、自由で余裕のある生活をSNSで公にシェアしている方も多いですよね。

そういったインフルエンサーに影響を受け、僕も私もと無計画にセミリタイアに踏み込む20代の方も少なくありません。

「思いのほか支出がかさみ資金が足りなくなった」
「一生独身の予定がまさかの結婚でライフプラン変更」

など、自分の思い描いていた生活が出来ず失敗に終わるケースは、安易で無謀な計画や目的のないセミリタイアによるものが多いのです。

セミリタイアは目的ではなく、あくまで自分が理想とするライフプランを実現するための手段その先にどんな暮らしを目指すのかを明確にすることで、資金不足や社会的孤立、精神不安などのセミリタイアに潜むリスクを防ぐことができます。

なぜセミリタイア(FIRE)を目指すのかなど、実現性が高く、具体的な計画であればあるほどセミリタイア成功率は上がるので、まずはご自身の叶えたい生活を具体的に書きだしてみることから始めてみてください。

2.20代のセミリタイアに必要な資産を把握しよう

セミリイアの目的やライフプランが決まれば、2つ目のステップに進みます。ここでは、20代でセミリタイアするには貯金がいくら必要かをシミュレーションしてみます。

セミリタイア後の生活費を知る

2019年の総務省統計局の家計調査によると、毎月の平均的な生活費は一人暮らしで163,781円、2人世帯で256,632円、3人世帯で303,763円、4人世帯だと338,650円となっています。

参考までに2人世帯の平均的な生活費の内訳は以下の通りです。

2人世帯の月の生活費
費用項目 金額(円)
食料 66,525
住居 16,611
光熱・水道 19,599
家具・家事用品 10,357
被服及び履物 8,156
保健医療 14,377
交通・通信 34,708
教育 398
教養娯楽 26,249
小遣い・交際費・美容院等 59,653
消費支出計 256,632

(参考:2019年家計調査 / 家計収支編)

では、セミリタイア年齢を28歳と仮定すると、リタイア後に必要な一生分の生活費は一体いくらになるでしょうか。日本人の平均寿命はおおよそ85歳なので、今回はこの年齢を基にリタイア後57年間の生活費を割り出してみます。

  • 単独世帯
    約16.5万円×12か月x57年=約1億1286万円
  • 二人世帯
    約26万円×12か月x57年=約1億7784万円
  • 三人世帯(※1夫婦+子供一人)
    約26万円×12か月x57年+子育て費用3252万円(※2)=約2億1036万円

※1:子どもには0歳で22歳まで子育て費用が発生すると仮定
※2:フコク生命学資保険 みらいのつばさ「しっかり知ろう!学資保険豆知識」参考

やはり57年間もの生活費となると、平均的な暮らしでも1億~2億円ほどが生涯の生活費としてかかってくる計算になりました。この数字だけ見ると、20代でのセミリタイアなんてただの夢物語のように感じますよね。

ただしセミリタイアの場合は、これらの資金すべてをリタイア前に貯めなければ行けない訳ではありません。リタイア後にある程度の収入を確保することで、準備しておくべき資産額はぐっと抑えることが出来ます

セミリタイアまでにいくら貯めるべき?

今度はリタイア後も一定の収入があることを前提として、セミリタイアまでに準備しておくべき資金がいくらになるか試算してみましょう。

独身一人世帯の場合

先ほどの2019年度の総務省統計局のデータから、単身一人世帯の月の支出を約16.5万円とします。

計算式 (16.5万円-見込み月収)×12か月×(85歳-セミリタイア年齢)

先程と同様セミリタイア年齢を28歳と仮定し、日本の平均寿命85歳を基準に計算すると、

世帯人数 ※1 リタイア後の月収
月0万 月5万 月10万 月15万
独身世帯 約1億1286万円 約7886万円 約4446万円 約1026万円

※1 表内の月収は税金や社会保険料を支払った後に手元に残った額とします。

セミリタイア後57年間の単独世帯の平均的な生活費は約1億1286万円でしたが、セミリタイア後も一定の収入がある場合では、セミリタイアまでに必要な貯金額は1億円を大きく下回る計算になりました。

夫婦二人世帯の場合

夫婦二人世帯の場合は、既出の総務省統計局のデータから月の支出を約26万円とします。

計算式 (26万円-見込み月収)×12か月×(85歳-セミリタイア年齢)

先程と同様セミリタイア年齢を28歳と仮定し、日本の平均寿命85歳を基準に計算すると、

世帯人数 ※1 リタイア後の月収
月0万 月5万 月10万 月15万
独身世帯 約1億7784万円 約1億4364万円 約1億944万円 約7524万円

※1 表内の月収は税金や社会保険料を支払った後に手元に残った額とします。

セミリタイア後57年間の二人世帯の平均的な生活費は約1億7784万円。リタイア後に一定の収入がある場合、準備資金は3000万円以上少なくて済むものの、相続や宝くじを当てたなどの事情がない限り、これだけの額を20代で準備するのは現実的ではなさそうです。

三人世帯(夫婦+子供一人)

お子さんを含む三人世帯の場合は、先に示した夫婦二人の必要資金額に以下の子育て費用を足すことでセミリタイアまでに貯めるべき資産額を弾き出すことが出来ます。

一人当たりの子育て費用

(参考:フコク生命学資保険 みらいのつばさ「しっかり知ろう!学資保険豆知識」)

0歳 約93万円 12歳 約127万円
1歳 約88万円 13歳 約153万円
2歳 約94万円 14歳 約153万円
3歳 約105万円 15歳 約161万円
4歳 約120万円 16歳 約177万円
5歳 約116万円 17歳 約177万円
6歳 約122万円 18歳 約177万円
7歳 約111万円 19歳 約205万円
8歳 約106万円 20歳 約205万円
9歳 約113万円 21歳 約205万円
10歳 約115万円 22歳 約205万円
11歳 約124万円 合計:3252万

※千の位以下四捨五入
※中学・高校・大学と国公立で自宅から通学

子どもを含む三人世帯場合は、お子さんの年齢に合わせて残る子育て費用を計算し、夫婦二人のセミリタイア資金に加えて準備しておく必要があるでしょう。

ご覧頂いたように、退職後も継続的に一定の収入を確保できる場合には、セミリタイアまでに準備すべき貯金額をずっと抑えることが出来ます

とはいえ、リタイア後の人生の方が何倍も長い20代では、セミリタイアまでに準備すべき金額もかなりのもの。現在のあなたの貯金額と照らし合わせ、あまりにも非現実的な金額だという場合は、目標のリタイア年齢を引き上げたり、リタイア後の生活費を切り詰めるなどの調整が必要そうです。

また、表中の月収は所得税や住民税などの税金、年金や健康保険料などの社会保険料を引いたあと手元に残る額を記載しています。税金や社会保険料額は収入額や収入の種類、非課税や支払い免除の条件に該当するかなどによって変わりますので、詳細は以下の記事で確認してみてくださいね。

セミリタイヤ後の税金・社会保険料はどうなる?
セミリタイア後の税金や年金などの社会保険料はどうなる?セミリタイア後は税金や社会保険料の金額や支払い方法が変わるため注意が必要です。本記事では税金や社会保険の基本の仕組みや、お得にセミリタイア後を送るためにぜひ利用したい控除制度などを解説します。...

3.20代でセミリタイア資金を構築するには?

さて、決して少額とは言えないセミリタイア資金ですが、一般のサラリーマンや会社員の女性が20代でセミリタイア資金を準備するには一体どうすれば良いのでしょうか。

資産形成は投資の手を借りて効率よく

早期資産形成の成功の鍵を握るのはずばり「資産運用」です。実はセミリタイアと切っても切れない資産運用。実際、セミリタイア組の多くが給与所得の他に「お金に働いてもらう」不良所得を得てセミリタイアを叶えています。

まずは例を用いて、資産運用をするとしないで資産額にどのような差が出てくるのか確認してみましょう。

<例1>

現在の貯蓄 600万円
1年間の貯蓄額 200万円

資産運用はせず銀行貯金(※定期預金金利0.002%)のみ5年間行った場合、5年間後の資産は「600万円+200万円×5年=約1600万円」に。

一方、貯金600万円を年利4%で5年間運用し、尚かつ毎月10万円を年利5%で積立運用した場合の5年間後の資産は、「運用資産1408万円+貯金400万円=1808万円」

参考:マネーシミュレーター「みらい電卓」

上記の例では、資産運用により貯金だけを行った場合よりも200万円近く資産を増やすことが出来ていますね。

<例2>

現在の貯蓄 200万円
毎月の貯金額 15万円

資産運用はせず銀行貯金(※銀行定期預金金利0.002%)のみ8年間行った場合、8年後の資産は「200万円+(15万円×12か月×8年)=1640万円」に。

一方、毎月15万円を年利5%で8年間積立運用した場合の8年後の資産は、「200万円+1757万円=1957万円」になります。

参考:マネーシミュレーター「みらい電卓」

二つ目の例でも、資産運用をするとしないでは317万円もの差が開きましたね。このように給与をただ銀行に寝かせておくのではなく、そのお金を働かせて不労所得を得ることで、セミリタイア資金の準備スピードを加速させることが可能なのです。

とはいえ突然資産運用といっても、正直何から始めるべきか分からないという方も多いですよね。そんな方はまず以下の記事で、投資方法の種類やそれぞれのメリットやデメリットなどを知るところから始めてみると良いでしょう。

資産運用でセミリタイア資金を作る!おすすめ投資法4選
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リタイア後も簡易労働+投資で収入を確保

セミリタイア後も収入が多いに越したことはないですが、自由を求めてセミリタイアしたのであれば、なるべく労働時間を少なく抑えるのが理想ですよね。

セミリタイア後も投資で一定の収入を確保することが出来れば、あなた自身の労働時間をぐっと減らすことが可能になります。

中には不労所得だけでリタイア生活を送る方もいらっしゃいますが、投資の価格変動リスクを考慮すると少々不安が残ります。不良所得だけに収入を頼るのではなく、労働による確実な収入源も確保しておくことで、精神的にも経済的にも比較的安定したセミリタイア生活を送ることが出来るでしょう。

ちなみに、労働収入を得る術は無限にあります。本格的に就職しようとするなら給与などの待遇面が最優先ですが、リタイア後の仕事は「やってみたかったこと」を選べばOK。セミリタイア後のコンセプトは「自由」にあるわけですから、仕事も自由に選ぶと良いでしょう。

セミリタイヤ後におすすめの仕事・アルバイト
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FIREの4%ルールとは?

既出の通り、経済的・精神的に安定した健全なセミリタイア生活をするためには、最低限の労働もキープすべきというのが管理人自身の考え。一方、投資利益だけでリタイア後の生活費を賄うことを目的とした「4%ルール」というアイディアも存在します。

欧米で広がりを見せるFIRE(Financial Independence Retire Early)というムーブメントでは、経済的自立と早期退職の両立を目指すと共にこの「4%ルール」を提唱。

具体的には、1年の生活費の25倍にあたる資金をセミリタイアまでに準備し、その資金を元本として利回り4%で運用出来れば、投資利益だけで貯金を切り崩すことなく生活をしていくことができるというものです。

FIRE4%ルール

投資においてこの4%という利回りは高すぎず低すぎず、十分達成可能な利回りではありますが、投資の不安定な性質上、ルール通りに行かない場合があることも想定した上で余裕資金を準備しておくなどのリスクヘッジを掛けておくことも必要でしょう。

20代セミリタイアを叶えたブログも参考に

さて、20代では独身の場合でも数千万円単位の貯金が必要な計算となり、セミリタイアの準備も容易ではないことが予想されます。

では、実際20代でセミリタイアした方はどのように目標額を達成し、どんな生活を送っているのでしょうか。様々な方法でセミリタイア叶えた20代セミリタイアのブログをご紹介します。

『20代で田舎に移住&山小屋を建ててスローライフ始めました』

ブログURL:https://thesaviour.hatenablog.com/
20代セミリタイアブログまず紹介するのはブログ「20代で田舎に移住&山小屋を建ててスローライフ始めました」を運用するまさやさんの場合。

まさやさんは独身で、新卒2年目で会社を退社しセミリタイア生活に突入。その時の貯金額はなんと150万円。既出の試算額の何十分の一の資産額でセミリタイアを叶えたことになります。

まさやさんのセミリタイアスタイルは、安い土地を購入して小屋を建て、生活費も最小限に抑えながら短時間労働と投資の配当金で暮らしていくというもの。

一人暮らしの月間生活費が約16.5万円であるのに対し、なんと月2万円の生活費を実現。月に8万円ほどの収入を得て、年間70万ほどの貯金も出来ているそうです。

このブログを読めば、節約を超えたタイニーライフで自由に生きる方法やセミリタイアの常識を覆す破格のセミリタイア生活を知ることが出来ます。

『緩やかに生きる』

ブログURL:https://usamarus.hatenablog.com/
20代セミリタイアブログ27歳の筆者は、2021年中のセミリタイアを目指しています。家族構成は奥さんとの2人暮らしで、リタイアに備えて蓄えた資産は現在1400万円。ちなみに筆者は投資をせずにこの資産を貯めましたそうです。

ブログ内では毎月の収支記録を拝見することができます。現在の月の生活費は20万円ほどと全国平均と比べると6万円ほど安く生活されている模様。セミリタイアまでには2000万円を貯しくして、月々の生活費を3万円程度に抑えられる生活を模索されているようです。

セミリタイアまでの準備過程や、ミニマルライフに関するアイディアなど参考にしたいブログの一つです。

『20代から目指すセミリタイア生活』

ブログURL:https://usamarus.hatenablog.com/
20代セミリタイアブログ「親譲りの資産が無くても、FXみたいな投機で大当たりしなくても、コツコツ蓄えて資産運用していけばセミリタイアは可能」というのが管理人ニアさんのポリシー。2018年からリタイア計画を始め、現在の資産額は約500万円。時期は未定ですが資金が貯まり次第、俗世を離れて隠遁暮らしをしたいと夢見ています。

ニアさんは貯金の他に株式投資で資産形成をされていて、山あり谷ありという投資の波を経験されながらも着実に資産を増やす様子が綴られています。

「学校を出たら働かなくてはいけない」そんな価値観に疑問を抱いたことってありませんか?筆者は「現代社会では必ずしも働く必要はない」「人間は労働のためではなく幸せになるために産まれてくる」との信念を貫いており、主張には共感を覚えます。

『熱血硬派!人生よよよの貧乏セミリタイア塾!』

ブログURL:https://jinseiyoyoyo.hatenablog.com/
20代セミリタイアブログ筆者のよよよさんは現在独身。高校を卒業後すぐに就職され、29歳のセミリタイア時には社会11年目。資産額は貯金と投資信託への投資で、約3000万円を達成されていました。

資産運用を利用した資産形成やさまざまな社会現象に独自の切り口で迫るコメントは、一読の価値があります(セミリタイアライフとはあまり関係ありませんが)。

最後に紹介したよよよさんのケースを除き、20代のセミリタイアでは多額の資金を貯めてのリタイアよりも、生活費を極限まで減らし最小限の資金でセミリタイアを試みる場合が多いように見て取れますね。

一カ月の生活費を数万円におさめるのは容易ではなさそうですが、平均的な生活費よりも数万円でも抑えられれば、準備すべき資産をぐっと抑えることが出来そうです。

失敗例から学ぶ20代セミリタイアのポイントと注意点

さて、20代という若い世代でも工夫の仕方や生活水準によってはセミリタイアを実現できることが分かりました。ただし、切り詰めた生活はセミリタイア資金が少なくて済む反面、人生におけるいざという時・まさかの事態に対応できるかと不安があるのも事実

そこで最後に、セミリタイアを目指すなら知っておきたいセミリタイアの注意点をご紹介します。

資金が足りなくなる

「とくダネ!」でMC小倉智昭の相棒役を務めてきたアナウンサー笠井信輔氏が、33年勤めたフジテレビを退社後2か月で悪性リンパ腫が発覚というニュースが以前ありましたね。20代では発症の少ない三大疾病なども、年齢を重ね40代以上になると発症の確率は一気に高くなっていきます。

病気や事故などだけでなく、長い人生本当に何が起きるか分からないものです。例えば、今は独身だとしても、この先運命的な出会いで結婚してお子さんができるかもしれません。幸せなことですが予算としては大きな誤算になるかもしれませんね。

他にも、ご両親が年を取り施設に入らないといけない、あるいはあなた自身が施設に入る日がやがて訪れます。老人介護施設も公的な老人ホームには入れれば比較的安く抑えられるかもしれませんが、空き状況次第では私営を利用せざる負えない場合もあるようです。

このような想定外の事態に陥っても、現役なら「よし頑張ってなんとかしよう」と一念発起することもできますが、セミリタイア後ではなかなかそういうわけにもいきません。

こういったまさかの事態も乗り越えて行くには、余裕資金を蓄えておくなり、蓄えるのが難しいなら何かしらの保険に加入しておくなどの備えが必要です。

社会との繋がりがなくなる

会社員時代には、職場の先輩や後輩、一緒に入社した同期や取引先など、仕事を通じて自然と人的ネットワークが広がります。そんな周囲との関わりを普段は面倒に思うことも多いですが、多様な価値観に触れ合ったり支え合ったりと、無意識的に僕たちの生活に刺激や充実感を与えている場合も多いです。

リタイアすると当面は面倒臭い人との関わりから解放されて清々し感じるかもしれませんが、その後は孤独や不安を感じて精神的に不安定な状況に陥る人も少なくありません。

セミリタイア後は、地域のコミュニティや趣味を通じた繋がりなど積極的に周囲と関わりを持つことも大切です。

やっぱりバリバリ働きたい

僕の幼馴染の女性は、結婚したら絶対主婦になりたいと昔からよく話ていましたが、実際には1年半の主婦生活後、「家にいてもつまらない」とすぐにまた働き始めました。

同じように無限とも思える時間を持て余す「リタイア組」も少なくありません。のんびり過ごすのが苦痛で「またバリバリ働きたい」と思っても、30代を超えてい来ると思うような仕事への復職は簡単ではないかもしれまんせん。

セミリタイア後にどんな暮らしがしたいかの計画はもちろんですが、そもそものんびりとした暮らしが性に合っているのかなど、自分の性格を見つめ直し自問自答してみる必要もありそうです。

20代のセミリタイアまとめ

20代でセミリタイアすると、その後の人生は50年から60年の長きにわたります。

これからの長い人生、自分だけではく家族も少しずつ年を取り今とは違った状況になり得ないとは限りません。また、健康でエネルギー有り余る20代でセミリタイアを手に入れても、ノープランでは自由を持て余してしまうこともあり得るでしょう。

長期的に安定したセミリタイア生活には、やはり充分に練りこんだライフプランと、余裕を持たせた資金計画が大きな支えとなるでしょう

また20代のセミリタイアでは特に、生活費をいかに抑えられるかが重要になってくるようです。後も生活水準を大きく落とすことなく生活したいという方は、地方移住や物価の安い海外への移住なども検討してみるよよいかもしれませんね。

セミリタイヤ後に移住するなら?海外・国内人気移住先
セミリタイア後に国内・海外移住するならどこがおすすめ?折角セミリタイアするのなら今の拠点に縛られず、国内・海外など好きな場所で移住生活を送るのも良いでしょう。本記事では移住生活のメリットや失敗例も交えながら、セミリタイア向けにおすすめの国内・海外の移住先を紹介します。...